■ 「人罪」?「人材」?「人財」?


「できる社員を育るには」

俳優になるのに、もっとも必要なことは何ですか?
「もっとも必要なのは誠意です。」
今日の夕刊に演出家のこんな随想が掲載されていました。
ひとつひとつの役に全力で取り組む姿勢、つまり「演技にはその人の人格の全てがでる」のだそうです。
いやあ、どの職業においても同じ、本質はひとつなんですね。

最近、職場の人間関係に悩む、社長、従業員さんのお話を伺う事が多くなりました。
正直、私真剣に悩んでしまいます。うーむ私はどう答えたらいいのだろう?
若輩者の私にはまだまだその答えが出そうにはないのですが、でも「社労士」としてよりも
「人」として一緒答えを探す旅にはでられそうです。


  ■  人間の本能(マズロウの欲求五段階説ってなんだ?) 


1)生理的欲求
2)安全の欲求
3)所属と愛の欲求
4)承認の欲求(評価されたい欲求・自我の欲求)
5)自己実現の欲求

小難しい学説を説くつもりはありませんが、学者のマズロウさんは人間の欲求を上記5つに分けました。
動物にはまず「自己実現の欲求」は考えられませんから、「承認の欲求・自己実現の欲求」は
特に「人間」独特の欲求ですよね。

ハーズバーグさんに拍手!?
「満足」か「不満足」?
モチベーションアップにはどちらが必要でしょうか?
ハーズバーグさんは「動機づけの衛生理論」を説いた方。
平たくいえば、「不満足要因」はやる気をさげ、「満足要因」はやる気を上げる!と説いたのです。
つまり「愛」「承認(認められたい)」「自己実現」の欲求がやる気アップの特効薬だということですね。


  ■  「不満足」はやる気を壊?!貴方の言動は大丈夫?! 


従業員さんから涙ながらに訴えられるとき、私自身が「やっぱり...」と感じてしまう
「何か」について、自分自身が同じ目にあってみて、その「理由」がはっきりと判りました。
「あなたと私は対等ではない。」
相手から言い放たれたこの言葉は、私にとって自分を見失ってしまうほどの衝撃でした。
「怒り」「悲しみ」、感情表現のそのどれもが適切なようで、適切ではない...。
怒りや悲しみという一時的な感情ではなく、
つまり、「自分に対する失望」=「完全自己否定」だったのです。

とあるセミナーで「仕事で充実感を得た時はどんな時?」と質問され、参加者のほとんどが「心の充実感」と
答えました。驚いたことに「お給料=お金」とは誰も言わなかったのです。
つまり「お金」よりももっともっと「人間として」「譲れないもの」があるということですよね。
「従業員」としてではなく、もっともっと本質的なところ、人間として「人」を大切にしていますか?
「人格無視は、完全自己否定」を意味し、従業員さんのやる気を破壊しているかもしれないのです。
 
こんな言葉を発していませんか?
「別にあなたでなくてもいいのよ。変わり(の従業員)はいくらでもいるわ。」
「あなたができないから○○さんにやってもらうわ」

「やる気の芽」をつぶしているのは、社長の貴方自身かもしれないのです。
そして、「やる気」を引き出す近道は、「不満をつぶす」ことなのかもしれません。


     ◆ ◆ ◆   このようなお悩みの方に   ◆ ◆ ◆
  



  ■  満足要因は「認められる」こと


3歳も近い姪は毎日毎日「オムツが取れない」と母親に叱られる小さな反抗期の「きかんぼう」でした。
里帰りした彼女たちのやり取りが見ていられず、祖父母、叔母総出で、なだめたりすかしたり...。
それでも「やる気」のない彼女は我関せず。意を決した私は大人全員で、彼女を囲んで円座になりました。
正座して彼女カノジョと対峙した私はとにかく私たちの期待と、思いを切々と訴えました。
「りんごちゃん(仮名)が嫌いだから叱ってるんじゃないんだよ。」
「りんごちゃん(仮名)トイレが上手にできる、お姉ちゃんになってほしいから言ってるんだよ」
「りんごちゃん(仮名)も絶対上手にトイレができる!やればできるんだよ!!」
たったの2歳児にこれらの言葉が通じるのか、理解できるか自分自身、自信がなかったのですが、
「やればできるの?」
今まで聞き流していた彼女の耳に、この言葉だけがいたようです。
嘘のようですが、本当にその直後、劇的に彼女は「トイレで用をたす」ことができるようになったのです!!
そのとき喜びに沸彼女が絶叫した言葉がなんと、
「りんごちゃん(仮名)もやればできるぅ!!!褒めて、褒めてぇえー!!!」
  「できたねぇ!!!。すごいすごい!!やれたね!!!」
私、上記の難しい学説の裏づけを目当たりにしたような気がしました。

「君もやればできる!!!」
「できたね!」
「期待し、励ます、認めて、褒める」が「やる気」を起こす。
これは「育児」だけではなく、「人材育成」にも共通のようです。

巷で話題の「斉藤一人」さんも、「自己重要感」を高めてあげることが
やる気アップのコツだと言われています。
そして「頑張れ」よりも、「頑張ってるね」と声をかけられるのだそう。

「あなたがいてくれるから助かるよ。」
「あなたならやれると思うの。」
「あなたに期待してるのよ。」

そして、
「あなたならやれると思ってたわ。」
「やっぱりあなたに任せてよかったわ。」

自分が言われて嬉しい言葉は、誰にとっても嬉しい言葉なんですね。
やる気アップの魔法の言葉は、もちろん「心から思っていること」のはずですよね。
私は、やっぱり「人財」だと信じています。
社内の人間関係に悩む管理者様、一緒考えてみませんか?

     ◆ ◆ ◆   このようなお悩みの方に   ◆ ◆ ◆
  



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